Research Index

  • HOME »
  • Research Index

炎症や外傷により、脳と脊髄からなる中枢神経系が傷害されると、傷ついた部位に応じて様々な神経機能障害があらわれます。この状態を改善させるには、傷ついた神経組織を修復させることが重要と考えられています。かつては、発生期や末梢の神経回路と異なり中枢神経回路は再生しない、と考えられてきました。しかし、傷害による細胞死を免れた神経細胞では、軸索が自然に発芽して二次ニューロンと結合することが分かってきて、そのようにしてできた神経回路は傷害により失われた神経機能を補う働きがあることが示されてきました。私たちは、神経回路がなぜ自然に修復するかという課題に対して、病巣の血管との関連に主眼をおいて研究しています。このサイトは、研究成果を広く社会に発信することを目的としています。

Neural network formation is essential for homeostatic development of nerve system and is also required for restoration after neurological dysfunction due to injury to the central nerve system (CNS). Recent studies in this research filed suggest that adult CNS neuron has potential for regeneration of neural network, and activation of this spontaneous regeneration ability may contribute to the development of therapy for restoration of neuronal function after CNS inflammation. We aim to unveil the mechanism for the reorganization of neural network especially focused on intercellular communication.

Another direction of our research is to investigate interactions between the nervous and vascular system, an interest for which was conceived in our previous studies on vasoconstrictor hormone that are involved in the regulation of nerve system. As similarity of neuro-vascular patterning in the body, it has been suggested that neural and vascular network are coordinately developed and evolve to work in concert during normal and disease states. However, little is known about the molecular basis by which vascular dynamics affect the formation of neural wiring.

下記に、現在進行中の主な研究の概要をご紹介します。

1.中枢神経系と心血管系の臓器間連関の解明

中枢神経組織が障害されると、中枢神経系の機能だけでなく末梢臓器の機能にも障害されます。全身の症状を改善させるためには、傷ついた中枢神経組織を修復させる治療が有望と考えられますが、神経組織の修復を促すメカニズムには不明な点が多くあります。本研究では、心血管系が分泌する因子が、中枢神経組織を修復させることを示します。得られた成果により、中枢神経系の恒常性を回復させる分子標的治療法の開発が期待されます。

2.中枢神経組織の修復に関わる血管由来分子の探索

様々な中枢神経系疾患で、血管や神経が破壊され、重篤な神経機能障害が生じることが知られています。しかし、時間が経つにつれて、血管網と神経網は自然に修復し、わずかではありますが神経症状も改善します。私たちはこれまでに、傷害部位で新生した血管が神経組織の修復を促すことを発見しました。本研究では、神経組織の修復に関わる血管由来分子の探索を、マウスの培養細胞を用いて行います。得られる分子機構の個体レベルでの意義についても検討します。

3.中枢神経傷害後の血管新生を制御する生体システムの抽出<

血管の新生は、傷害をうけた脳脊髄組織の主要な特徴であり、炎症を悪化させて組織を傷害したり、神経組織の修復を促すものと知られています。しかし、病態の何が血管新生を誘導するか、まだ十分に明らかにされていません。本研究では、中枢神経系の血管新生の制御機構について、研究します。また、血管新生を制御して傷ついた中枢神経組織の修復を促進させることで、神経機能障害の回復が高まるか追求します。

PAGETOP